第1回 人権学習講座 於 総合文化センター
8月24日(木曜日)に第1回上関町人権学習講座が開催されました。講師にいわかね社会福祉士事務所 代表の岩金俊充様をお招きして、「困難を抱える子どもと家庭の支援」と題した講演をしていただきました。
「子どもの権利」「児童虐待」「ネット・ゲーム依存」の3つのテーマについてご自身の経験をもとに笑いも交えながら、分かりやすく話してくださいました。聴講者も50名を超え、多くの方に聞いていただくことができました。ご参加いただきありがとうございました。
アンケートでいただいたご意見は、次回の講座に生かしていきたいと思います。質問については回答を下記に掲載しておりますのでご覧ください。
第1回人権学習講座のアンケートにあった質問について
岩金先生よりご回答をいただきましたので、報告いたします。
Q.容姿(ルッキズム・外見至上主義)に関する人権差別をどう解決したらよいか?
A-1.予防方法
教育によるものが大事です。学校現場で「人を、その人がどうしようもないことや、その人の責任でないことなどを責めたり、差別してはいけない」と教えることが重要です。
現在のところ、これらに関する防止法などは、まだありません。
A-2.対応方法
他の差別と同じように、外見が理由で不当な差別を受けた場合の解決方法は、
① 職場のハラスメントなどの相談窓口があれば、そこに相談する。
② 法務局に相談する。
■みんなの人権110番(0570)003-110 全国共通ダイアル
相談時間 平日(年末年始を除く) 8時30分~17時15分
③ 裁判
弁護士に就任してもらいましょう。
その他:経験上、まずは法務局に相談されるのがよいかと思います。
Q.スマホ依存をやめさせる効果的な方法は?
A-1.端的にいえば
① 家から一切のスマホ・ゲーム・YouTubeが観れるテレビ、パソコンを撤去→つまり「Wi-Fiを撤去」です。
② それが無理なら、「ネット・ゲーム依存の入院治療プログラム」をしている依存症治療病院などに入院することです。
③ ①,②も無理であれば、以下の取り組みをします。ただ、「依存対象を丁度よく使いながら、依存を断つ」というのは、一番難しいことです。
A-2.ネット・ゲーム依存の支援
①支援のポイント
ネット・ゲーム依存でまず目標とするのは「就寝時間を決める」です。しかし、すでに多くの家庭で「○時にゲームを止めて寝る」という目標を立てていますが、守れずじまいで現状に至っています。
なぜならば、「守れなかった時に、親が文句を言って、それで終わり」だからです。これを繰り返すことで、だんだんと親子関係が悪化していきます。
また、「ゲームの時間を守れたら○○を買う」「登校したら○○の課金をしていい」などの「ご褒美作戦」を立てていますが、私はこれで成功している例を知りません。守れないので、親は「約束通り買ったのに、約束を破った!」と怒った後、しばらくして、また新たな約束(取引)をしてしまいます。
支援においては、「約束が守れなかった時のペナルティを決める」「約束を決める話し合いとペナルティの実施に、家族以外の第三者を入れる」です。
ネット・ゲーム依存の支援方法について詳しい資料をいただいています。
知りたい方は教育委員会までお知らせください。
お問い合わせ先
教育委員会 生涯学習係 TEL:0820-62-0069